それからおふたりは、文通をしたり、ちょっとした遊びをしたりして、親しくお付き合いなさっている。
姫宮様がご降嫁なさったばかりのころ、世間は、
「紫の上はどのようにお思いになるだろう。源氏の君のご愛情も今までどおりというわけにはいかないはずだから、多少は寂しい思いをなさるだろう」
と噂していた。
でも実際はご愛情は深まるばかりで、そうなったら今度は姫宮様にご同情してあれこれ言う人がいたけれど、こうして親しくなさっていることが知られると噂も収まっていった。
姫宮様がご降嫁なさったばかりのころ、世間は、
「紫の上はどのようにお思いになるだろう。源氏の君のご愛情も今までどおりというわけにはいかないはずだから、多少は寂しい思いをなさるだろう」
と噂していた。
でも実際はご愛情は深まるばかりで、そうなったら今度は姫宮様にご同情してあれこれ言う人がいたけれど、こうして親しくなさっていることが知られると噂も収まっていった。



