東宮様に入内なさった明石の女御様は、里下がりのお許しもいただけず、何かと気を遣う内裏暮らしをつづけていらっしゃった。
夏ごろにご懐妊が分かったけれど、まだお若い方だから誰もかれもご心配申し上げている。
やっと東宮様から里下がりのお許しが出て、なんとか六条の院にお戻りになった。
春の御殿の一番大きな建物を東と西に分けて、西側に姫宮様、東側に女御様がお暮らしになる。
母君の明石の君が女御様に付き添っている。
夏ごろにご懐妊が分かったけれど、まだお若い方だから誰もかれもご心配申し上げている。
やっと東宮様から里下がりのお許しが出て、なんとか六条の院にお戻りになった。
春の御殿の一番大きな建物を東と西に分けて、西側に姫宮様、東側に女御様がお暮らしになる。
母君の明石の君が女御様に付き添っている。



