その日は六条の院で仏教の行事が行われたけれど、若君はそわそわと落ち着かない。
日が暮れるころに美しく身支度をして内大臣邸へお出かけになる。
若君がひそかにかわいがっておられた若い女房などは、恨めしく思っているみたい。
長くつらい恋を実らせたおふたりは、水も漏らさぬ仲睦まじいご夫婦におなりになった。
親しく見れば見るほど美しい婿君を、内大臣様は大切にお世話なさる。
<源氏の君に負けたようで悔しい気持ちもあるが、この婿は姫を一途に思ってくれていたのだ>
ありがたくも頼もしくもお思いになる。
姉君の弘徽殿の女御様よりもお幸せそうなので、女御様の母君はご不快でいらっしゃる。
おふたりはそんなことも気にならないようなお幸せぶりなのだけれど。
姫君の母君は今は別の貴族と再婚なさっている。
そちらはとてもうれしく思っていらっしゃるみたい。
日が暮れるころに美しく身支度をして内大臣邸へお出かけになる。
若君がひそかにかわいがっておられた若い女房などは、恨めしく思っているみたい。
長くつらい恋を実らせたおふたりは、水も漏らさぬ仲睦まじいご夫婦におなりになった。
親しく見れば見るほど美しい婿君を、内大臣様は大切にお世話なさる。
<源氏の君に負けたようで悔しい気持ちもあるが、この婿は姫を一途に思ってくれていたのだ>
ありがたくも頼もしくもお思いになる。
姉君の弘徽殿の女御様よりもお幸せそうなので、女御様の母君はご不快でいらっしゃる。
おふたりはそんなことも気にならないようなお幸せぶりなのだけれど。
姫君の母君は今は別の貴族と再婚なさっている。
そちらはとてもうれしく思っていらっしゃるみたい。



