ついに尚侍様が内裏に上がられると聞いて、右大将様は不安にお思いになる。
<しかしこれは絶好の機会かもしれない。六条の院にお迎えに上がったところですんなりと姫を渡してはくださらないだろうが、内裏にお迎えに上がれば簡単に私の屋敷に連れてくることができる>
そう思いついて、尚侍様が少しの間内裏に上がることをお認めになった。
人目を忍んで女君のところに通うのは慣れていなくて面倒、という方なの。
お屋敷を修繕して、尚侍様をお迎えする準備を急いでいらっしゃる。
<しかしこれは絶好の機会かもしれない。六条の院にお迎えに上がったところですんなりと姫を渡してはくださらないだろうが、内裏にお迎えに上がれば簡単に私の屋敷に連れてくることができる>
そう思いついて、尚侍様が少しの間内裏に上がることをお認めになった。
人目を忍んで女君のところに通うのは慣れていなくて面倒、という方なの。
お屋敷を修繕して、尚侍様をお迎えする準備を急いでいらっしゃる。



