初夏のさわやかで気持ちのよい日、源氏の君はお暇(ひま)でいらっしゃる。 玉葛(たまかずら)の姫君(ひめぎみ)のお部屋へたびたびお越しになって、求婚者たちからのお手紙をご覧になるの。 父親顔でお返事なさるべき方を姫君にお教えになるので、姫君は鬱陶(うっとう)しくお思いになっている。