一月に春の御殿での見物に招かれてから、玉葛の姫君は紫の上と文通をなさっている。
この姫君は重厚なところはおありではないけれど、明るくて親しみやすいお人柄なの。
やはりご苦労を乗り越えてこられた方は違うわ。
六条の院の女君たちとも上手に打ち解けて、かわいがられていらっしゃる。
求婚者はたくさんいる。
源氏の君が父親として結婚相手をお決めになってもよいのだけれど、迷っておられるの。
<いっそ私の恋人にしてしまおうか。内大臣に知らせてからならばよいだろう>
とお思いになることもある。
若君はご姉弟だと信じていらっしゃるから、姫君のお部屋の近くまで上がられる。
姫君は人づてでお話しなさりたいけれど、仕方なく直接お話しになる。
内大臣様のご子息は、若君のご友人という立場で遊びにいらしては恋心を表される。
でもこの方は、実は姫君の弟君でいらっしゃるのよね。
姫君は心苦しくなってしまわれる。
<早く本当の父君に私のことを知っていただきたい>
と悩んでいらっしゃるけれど、お世話してくださる源氏の君にそうはおっしゃらない。
ただひたすら頼っておられるご様子が、上品で少女らしい。
それほど夕顔の君に似ていらっしゃるわけではないけれど、甘え上手なところは母親譲りで、しかも器用さもおありになるの。
この姫君は重厚なところはおありではないけれど、明るくて親しみやすいお人柄なの。
やはりご苦労を乗り越えてこられた方は違うわ。
六条の院の女君たちとも上手に打ち解けて、かわいがられていらっしゃる。
求婚者はたくさんいる。
源氏の君が父親として結婚相手をお決めになってもよいのだけれど、迷っておられるの。
<いっそ私の恋人にしてしまおうか。内大臣に知らせてからならばよいだろう>
とお思いになることもある。
若君はご姉弟だと信じていらっしゃるから、姫君のお部屋の近くまで上がられる。
姫君は人づてでお話しなさりたいけれど、仕方なく直接お話しになる。
内大臣様のご子息は、若君のご友人という立場で遊びにいらしては恋心を表される。
でもこの方は、実は姫君の弟君でいらっしゃるのよね。
姫君は心苦しくなってしまわれる。
<早く本当の父君に私のことを知っていただきたい>
と悩んでいらっしゃるけれど、お世話してくださる源氏の君にそうはおっしゃらない。
ただひたすら頼っておられるご様子が、上品で少女らしい。
それほど夕顔の君に似ていらっしゃるわけではないけれど、甘え上手なところは母親譲りで、しかも器用さもおありになるの。



