<田舎くさくない洗練された姫君のようだ>
とうれしくお思いになって、紫の上にもご報告なさる。
「九州に長くいたと聞いたから、さぞ野暮ったいだろうと侮っていたけれど、むしろこちらが恥ずかしくなるような気高さでしたよ。こういう姫がいると世間に知らせて、兵部卿の宮様など女好きな男たちをこの屋敷に呼びたいものだ。
ああいう男たちがここに来ても澄まし顔でいるのは、年ごろの姫がいないせいですからね。姫を大切にお世話して、澄まし顔が崩れるところを見てみよう」
「ふつうの父親はそんなことをお考えになりませんよ。煽るようなことをなさってはいけません」
と、常識的な紫の上はご注意なさる。
「本当はあなたでそれをやってみたかったのです。我慢できずに自分のものにしてしまったけれど」
からかってお笑いになるので、紫の上はお顔を赤くなさる。
いつまでもかわいらしい女君でいらっしゃる。
源氏の君は硯と紙を引き寄せて、
「夕顔の君への思いは昔のまま変わらないが、あの姫はどういう縁で私のところへ来ることになったのだろう」
とお書きになった。
<まるで葛という蔓草をつたって手元に来た姫君だ>
と感じておられるの。
ですから、これからこの姫君を「玉葛の姫君」とお呼びいたしましょう。
とうれしくお思いになって、紫の上にもご報告なさる。
「九州に長くいたと聞いたから、さぞ野暮ったいだろうと侮っていたけれど、むしろこちらが恥ずかしくなるような気高さでしたよ。こういう姫がいると世間に知らせて、兵部卿の宮様など女好きな男たちをこの屋敷に呼びたいものだ。
ああいう男たちがここに来ても澄まし顔でいるのは、年ごろの姫がいないせいですからね。姫を大切にお世話して、澄まし顔が崩れるところを見てみよう」
「ふつうの父親はそんなことをお考えになりませんよ。煽るようなことをなさってはいけません」
と、常識的な紫の上はご注意なさる。
「本当はあなたでそれをやってみたかったのです。我慢できずに自分のものにしてしまったけれど」
からかってお笑いになるので、紫の上はお顔を赤くなさる。
いつまでもかわいらしい女君でいらっしゃる。
源氏の君は硯と紙を引き寄せて、
「夕顔の君への思いは昔のまま変わらないが、あの姫はどういう縁で私のところへ来ることになったのだろう」
とお書きになった。
<まるで葛という蔓草をつたって手元に来た姫君だ>
と感じておられるの。
ですから、これからこの姫君を「玉葛の姫君」とお呼びいたしましょう。



