秋風が肌寒い。
思いがけない再会のために、誰もかれもが興奮して混乱している。
これまで姫君は、
<私はもう人並みの生活はできないのかもしれない>
と沈んでいらっしゃった。
でも右近が、
「父君である内大臣様はご立派な方ですよ。ご正妻以外がお生みになったお子たちの面倒もみて、出世させていらっしゃいます」
とお話ししたので、
<私のような者でも人並みにしてくださるかもしれない>
と希望をお持ちになる。
三日間のお参りがすんで、それぞれ都に戻る。
お互いに住所は教え合ったけれど、
<万が一、また連絡がとれなくなってしまったら>
と右近はつい心配になる。
右近の自宅は六条の院の近くで、里下がりするときにはそちらにいる。
姫君たちが仮住まいなさっている九条からも遠くないから、お互い気軽に相談しあうこともできそうなのは安心だった。
思いがけない再会のために、誰もかれもが興奮して混乱している。
これまで姫君は、
<私はもう人並みの生活はできないのかもしれない>
と沈んでいらっしゃった。
でも右近が、
「父君である内大臣様はご立派な方ですよ。ご正妻以外がお生みになったお子たちの面倒もみて、出世させていらっしゃいます」
とお話ししたので、
<私のような者でも人並みにしてくださるかもしれない>
と希望をお持ちになる。
三日間のお参りがすんで、それぞれ都に戻る。
お互いに住所は教え合ったけれど、
<万が一、また連絡がとれなくなってしまったら>
と右近はつい心配になる。
右近の自宅は六条の院の近くで、里下がりするときにはそちらにいる。
姫君たちが仮住まいなさっている九条からも遠くないから、お互い気軽に相談しあうこともできそうなのは安心だった。



