「次は仏様にお参りなされませ。初瀬寺がよいでしょう。たいそうなご利益があると、日本はもちろん中国でも有名になっているそうですよ。きっと姫君をお助けくださるはずです」
と長男は勧める。
乗り物で行くよりもご利益がありそうだから、徒歩で行くことにした。
姫君はそんなに長い距離をお歩きになったことなどない。
お苦しいけれど、周りが言うことに従ってひたすら歩かれる。
<どれほど呪われた運命で、こんなにつらい目に遭うのだろうか。あぁ、お母様、おそらくもう生きてはいらっしゃらないのでしょう。それならば私もあの世へお連れください。もし生きておいででしたら、どうかお顔をお見せください>
と、お心のなかで念じていらっしゃるの。
でも、姫君は物心もつかないころに母君とお別れになってしまったから、母君のお顔を覚えていらっしゃらない。
<母君とどこかでお会いしたとしても、私は気づけないのだ。やはり行方不明になどおなりにならず、ずっと一緒にいていただきたかった>
そう思いながら歩きつづけて、やっと四日目に初瀬寺近くまでたどりつかれた。
と長男は勧める。
乗り物で行くよりもご利益がありそうだから、徒歩で行くことにした。
姫君はそんなに長い距離をお歩きになったことなどない。
お苦しいけれど、周りが言うことに従ってひたすら歩かれる。
<どれほど呪われた運命で、こんなにつらい目に遭うのだろうか。あぁ、お母様、おそらくもう生きてはいらっしゃらないのでしょう。それならば私もあの世へお連れください。もし生きておいででしたら、どうかお顔をお見せください>
と、お心のなかで念じていらっしゃるの。
でも、姫君は物心もつかないころに母君とお別れになってしまったから、母君のお顔を覚えていらっしゃらない。
<母君とどこかでお会いしたとしても、私は気づけないのだ。やはり行方不明になどおなりにならず、ずっと一緒にいていただきたかった>
そう思いながら歩きつづけて、やっと四日目に初瀬寺近くまでたどりつかれた。



