朧月夜の尚侍も、上皇様のお住まいにいらっしゃる。
宴の騒ぎを遠くにお聞きになって、昔のことをしみじみと思い出しておいでだった。
今もときどき源氏の君からお手紙が届くみたいよ。
皇太后様は今日は神妙なご態度だったけれど、普段はそうでもいらっしゃらない。
お年を召して、よりいっそう気難しくおなりなの。
帝から経済面での扱いで軽んじられていると思い込まれて、
「長生きをするとこのようなつらい目に遭う。帝の母として内裏にいたころに戻りたい」
と愚痴をこぼされるときもある。
上皇様も手を焼いていらっしゃったわ。
宴の騒ぎを遠くにお聞きになって、昔のことをしみじみと思い出しておいでだった。
今もときどき源氏の君からお手紙が届くみたいよ。
皇太后様は今日は神妙なご態度だったけれど、普段はそうでもいらっしゃらない。
お年を召して、よりいっそう気難しくおなりなの。
帝から経済面での扱いで軽んじられていると思い込まれて、
「長生きをするとこのようなつらい目に遭う。帝の母として内裏にいたころに戻りたい」
と愚痴をこぼされるときもある。
上皇様も手を焼いていらっしゃったわ。



