今年の舞姫たちは、行事が終わったら内裏で働くことが決まっている。
惟光は源氏の君にお願いをした。
「内裏で典侍のお役目をする人が足りないと聞きました。ぜひ私の娘を典侍にご推薦くださいませ」
典侍は上級女官で、帝のおそばで働くこともある。
家柄だけでなく、人柄や教養もしっかりしていなければならない。
源氏の君は<推薦してやろう>と思っていらっしゃるみたい。
それだけ惟光の娘を優れた少女だと認めておられるのね。
若君はその話をお聞きになって、残念にお思いになる。
<内裏の女官になってしまうのか。六位の私には会うことすら難しくなる。私がもう少し大人で、位階も四位や五位だったら、結婚したいと言い出せただろうに。好意も伝えられずにこの恋は終わってしまうのか>
と涙ぐまれる。
惟光は源氏の君にお願いをした。
「内裏で典侍のお役目をする人が足りないと聞きました。ぜひ私の娘を典侍にご推薦くださいませ」
典侍は上級女官で、帝のおそばで働くこともある。
家柄だけでなく、人柄や教養もしっかりしていなければならない。
源氏の君は<推薦してやろう>と思っていらっしゃるみたい。
それだけ惟光の娘を優れた少女だと認めておられるのね。
若君はその話をお聞きになって、残念にお思いになる。
<内裏の女官になってしまうのか。六位の私には会うことすら難しくなる。私がもう少し大人で、位階も四位や五位だったら、結婚したいと言い出せただろうに。好意も伝えられずにこの恋は終わってしまうのか>
と涙ぐまれる。



