宝石アモル〜呪いを祓う転校生〜

「リオくん……言いたいことはわかるけど、それならどうすればいいの!?」
「とにかく、もう少し様子を――」

 リオくんがなにか言いかけたけど、途中でキッチンの中の様子が変わった。

「え? あなた、誰!?」
「あっ!?」

 おばさんと柚乃の声が聞こえたかと思ったら、バタバタンってなにかが(たお)れる音が聞こえた。

 なにが起こったの?

 状況がわからなくて、不安ばかりが()いてくる。
 ダメ、もう待っていられない!

「柚乃!?」

 ガチャッと音を立ててドアを開けた私は、真っ先に柚乃の無事を確認する。
 おばさんと二人で(ゆか)に倒れている柚乃を見つけて、すぐに近づこうとした。
 でも、リオくんに止められる。