「ちょっと待てよ! 要芽の力が強くなってるってどういうことだよ!? まじないが相性良すぎた? そんなの聞いたことないぞ!?」
「カナメはトクベツなんだよ。それより、呪われた石がどこにあるのかハッキリさせた方がいいんじゃないか?」
疑問ばかり口にする永遠にリオくんは淡々と話す。
そしたら春花さんが「たしかにそうね」とリオくんに同意した。
「倉橋さん、まずは本当にもう売られてしまったか確認をお願いできますか?」
「……はい、少々お待ちください」
春花さんの頼みに部屋を出て行った倉橋さんを見送って、私たちはソファーに座り直した。
リオくんは石に戻らずそのままそばにいてくれる。
「で? 要芽が特別ってどういうことだよ?」
リオくんが具現化した辺りから一気に不機嫌になった永遠が、向かいがわのソファーにドカッと腰を下ろして聞いて来る。
そんな永遠にあきれのため息をついたリオくんは、「くわしくは話せないけど」って簡単に説明してくれる。
「カナメの家系では代々女の子が石の巫女になるんだ。今はまだサイ――カナメの祖母が石の巫女だけど、いずれはカナメに代替わりする予定だ」
「石の、巫女?」
なにそれ、はじめて聞いたんだけど。
「なんで要芽が不思議そうなんだよ、自分のことだろ?」
「そんなこと言ったって、今まで巫女とか聞いたことなかったし」
おばあちゃんの家が神社とかだったら少しはピンと来たかもしれない。
でも、長期休みのたびに行くおばあちゃんの家はちょっと古いけど普通の家。
巫女なんて言葉ひと言も聞いた覚えがない。
「カナメはトクベツなんだよ。それより、呪われた石がどこにあるのかハッキリさせた方がいいんじゃないか?」
疑問ばかり口にする永遠にリオくんは淡々と話す。
そしたら春花さんが「たしかにそうね」とリオくんに同意した。
「倉橋さん、まずは本当にもう売られてしまったか確認をお願いできますか?」
「……はい、少々お待ちください」
春花さんの頼みに部屋を出て行った倉橋さんを見送って、私たちはソファーに座り直した。
リオくんは石に戻らずそのままそばにいてくれる。
「で? 要芽が特別ってどういうことだよ?」
リオくんが具現化した辺りから一気に不機嫌になった永遠が、向かいがわのソファーにドカッと腰を下ろして聞いて来る。
そんな永遠にあきれのため息をついたリオくんは、「くわしくは話せないけど」って簡単に説明してくれる。
「カナメの家系では代々女の子が石の巫女になるんだ。今はまだサイ――カナメの祖母が石の巫女だけど、いずれはカナメに代替わりする予定だ」
「石の、巫女?」
なにそれ、はじめて聞いたんだけど。
「なんで要芽が不思議そうなんだよ、自分のことだろ?」
「そんなこと言ったって、今まで巫女とか聞いたことなかったし」
おばあちゃんの家が神社とかだったら少しはピンと来たかもしれない。
でも、長期休みのたびに行くおばあちゃんの家はちょっと古いけど普通の家。
巫女なんて言葉ひと言も聞いた覚えがない。



