『……あまりふれるな。手の油がつくだろう』
「え!? わ、ごめんなさい!」
思わずあやまっちゃった。
そうだった、私は石の声を聞くために宝石にさわっているんだっけ。
『まあ、ここの主人は後でしっかり手入れしてくれるから良い。……それで? キミは私の声が聞こえるんだったか?』
「う、うん……」
コハクと会話しながら周りの目が気になる。
今まで石と会話するときは、石の声が聞こえるようになった原因でもある永遠や春花さんしかいなかった。
だからそこまで気にしなかったけれど……今の状況って私、一人でしゃべってるってことになるんだよね?
ある程度事情を知っているらしい倉橋さんだけれど、周りに人が増えると気になっちゃうよ。
「ん? どうした?」
「あ、いや……だって、石の声が聞こえるのは私だけなんでしょう? 一人でしゃべってておかしく見られるんじゃないのかなって思って……」
私の様子に気づいた永遠に伝えると、「あっ」ってたった今なにかを思い出したみたいに声を上げる。
「悪い、言ってなかったな。石との会話は声に出さなくても心の中でできるんだよ」
「はあ!? 早く言ってよ!」
つい文句が先に出ちゃった。
でも当然だよね、早く言ってくれれば恥ずかしい気分にならなくてすんだんだもん。
「ごめん……」
肩をすくめてソファーに座る永遠。
ちょっと責めすぎたかな? って思ったけれど、フォローする前にコハクの声が頭に響いた。
「え!? わ、ごめんなさい!」
思わずあやまっちゃった。
そうだった、私は石の声を聞くために宝石にさわっているんだっけ。
『まあ、ここの主人は後でしっかり手入れしてくれるから良い。……それで? キミは私の声が聞こえるんだったか?』
「う、うん……」
コハクと会話しながら周りの目が気になる。
今まで石と会話するときは、石の声が聞こえるようになった原因でもある永遠や春花さんしかいなかった。
だからそこまで気にしなかったけれど……今の状況って私、一人でしゃべってるってことになるんだよね?
ある程度事情を知っているらしい倉橋さんだけれど、周りに人が増えると気になっちゃうよ。
「ん? どうした?」
「あ、いや……だって、石の声が聞こえるのは私だけなんでしょう? 一人でしゃべってておかしく見られるんじゃないのかなって思って……」
私の様子に気づいた永遠に伝えると、「あっ」ってたった今なにかを思い出したみたいに声を上げる。
「悪い、言ってなかったな。石との会話は声に出さなくても心の中でできるんだよ」
「はあ!? 早く言ってよ!」
つい文句が先に出ちゃった。
でも当然だよね、早く言ってくれれば恥ずかしい気分にならなくてすんだんだもん。
「ごめん……」
肩をすくめてソファーに座る永遠。
ちょっと責めすぎたかな? って思ったけれど、フォローする前にコハクの声が頭に響いた。



