「こ、これ……本当にさわっていいんですか?」
心臓をバックンバックンと鳴らしながら緊張で強ばった顔で倉橋さんを見た。
倉橋さんは軽く春花さんを見てから、ニッコリと優しく笑みを見せてくれる。
「もちろんですよ、そのためにご用意したのですから」
「っーーー!」
あまりのことに声にならない悲鳴を上げる。
やっぱり来て良かった!
神さまに感謝したくなりながら、ひとまず落ち着こうと深呼吸した。
興奮したままさわって傷でもつけたら大変だしね。
何度か深呼吸をして、少し落ち着いたところでまずはコハクの髪飾りに手を伸ばす。
いきなりインペリアルトパーズをさわったら手汗がひどいことになりそうって思ったから。
そっとふれるとほのかに温かいコハク。
宝石はヒンヤリするものが多いけれど、コハクは木の樹脂が化石になったものだから他とはちょっと違うんだよね。
パールやサンゴと同じく有機質宝石って部類に入るんだ。
英語名はアンバー。
石言葉は金運、長寿、繁栄――。
図鑑とかで読んだ知識を思い出しながらさわっていると、かたっくるしい男の人みたいな声が頭の中に響いた。
心臓をバックンバックンと鳴らしながら緊張で強ばった顔で倉橋さんを見た。
倉橋さんは軽く春花さんを見てから、ニッコリと優しく笑みを見せてくれる。
「もちろんですよ、そのためにご用意したのですから」
「っーーー!」
あまりのことに声にならない悲鳴を上げる。
やっぱり来て良かった!
神さまに感謝したくなりながら、ひとまず落ち着こうと深呼吸した。
興奮したままさわって傷でもつけたら大変だしね。
何度か深呼吸をして、少し落ち着いたところでまずはコハクの髪飾りに手を伸ばす。
いきなりインペリアルトパーズをさわったら手汗がひどいことになりそうって思ったから。
そっとふれるとほのかに温かいコハク。
宝石はヒンヤリするものが多いけれど、コハクは木の樹脂が化石になったものだから他とはちょっと違うんだよね。
パールやサンゴと同じく有機質宝石って部類に入るんだ。
英語名はアンバー。
石言葉は金運、長寿、繁栄――。
図鑑とかで読んだ知識を思い出しながらさわっていると、かたっくるしい男の人みたいな声が頭の中に響いた。



