宝石アモル〜呪いを祓う転校生〜

「ったく、もし(おそ)われても俺が守るに決まってるじゃんか」

 ボソッと永遠のつぶやきが聞こえる。
 そしたらリオくんの声が頭の中に響いた。

『トワじゃあ頼りないから言ったんだけどね』

「あ、あはは……」

 私はかわいた笑い声を出しながら、リオくんの辛辣(しんらつ)な言葉が永遠に聞こえなくて良かったって思った。


 そのすぐ後に倉橋さんが戻って来てちょっとビックリする。
 私はあわててリオくんをポケットに戻してソファーに座り直した。

「さ、今回ご用意したのはこちらのジュエルです」

 ソファーの前にあるローテーブルにていねいに並べられた宝石たち。
 置かれていくのを一つ一つ見ているだけでドキドキしちゃう!

 サファイア、コハク、アクアマリン、あとオウちゃんと同じトパーズ。
 ……ん? ちょっと違うかも。
 トパーズはトパーズでも、これってもしかしてインペリアルトパーズじゃない!?

 インペリアルっていうのは皇帝って意味で、そういう名前をつけられたトパーズのこと。
 その名前の通り、色も(かがや)きも段違い!
 思わず「はわわ」って感動の声を上げちゃったよ。