迷って答えを出せないでいると、春花さんがゆったりとした落ち着く声で一つ提案してきた。
「とりあえず試しに一度お手伝いしてみるのはどうかしら? 呪われた石を探すだけならディコルにおそわれることはほとんどないだろうし」
「え? そうなんですか?」
探し出して見つけたら、昨日の香ちゃんのときみたいにすぐにおそって来るのかと思ってた。
でも詳しく話を聞いたら、石の声を聞く人のシゴトは色んな石から情報をもらって呪われた石を特定するところまでなんだって。
その特定した石を祓うのは永遠の役目だから、祓う場所について行きさえしなければ昨日みたいにおそわれることはないって話だった。
「へぇ……それなら、とりあえず一回手伝ってみようかな?」
「そうか!? ありがとな、要芽!」
パッと喜ぶ永遠に逆に申し訳なくなる。
だって、手伝ってもいいかなって思った一番の理由は……。
「……カナメ、手伝えば色んな石や宝石が見られるかもって思っただろ?」
隣からリオくんがボソッと言い当ててくる。
ギクッと肩をこわばらせた私は「なんのこと?」って誤魔化したけれど、リオくんからのジトッとした眼差しは変わらなかった。
だって、怖いことが無いんだったら断る理由もないじゃない。
小学生の私は宝石を直接見る機会なんてほとんどないんだから、チャンスがあるなら見たいんだもん!
そんな本音は、純粋に喜ぶ永遠の前では言えないから心の中だけに留めた。
「とりあえず試しに一度お手伝いしてみるのはどうかしら? 呪われた石を探すだけならディコルにおそわれることはほとんどないだろうし」
「え? そうなんですか?」
探し出して見つけたら、昨日の香ちゃんのときみたいにすぐにおそって来るのかと思ってた。
でも詳しく話を聞いたら、石の声を聞く人のシゴトは色んな石から情報をもらって呪われた石を特定するところまでなんだって。
その特定した石を祓うのは永遠の役目だから、祓う場所について行きさえしなければ昨日みたいにおそわれることはないって話だった。
「へぇ……それなら、とりあえず一回手伝ってみようかな?」
「そうか!? ありがとな、要芽!」
パッと喜ぶ永遠に逆に申し訳なくなる。
だって、手伝ってもいいかなって思った一番の理由は……。
「……カナメ、手伝えば色んな石や宝石が見られるかもって思っただろ?」
隣からリオくんがボソッと言い当ててくる。
ギクッと肩をこわばらせた私は「なんのこと?」って誤魔化したけれど、リオくんからのジトッとした眼差しは変わらなかった。
だって、怖いことが無いんだったら断る理由もないじゃない。
小学生の私は宝石を直接見る機会なんてほとんどないんだから、チャンスがあるなら見たいんだもん!
そんな本音は、純粋に喜ぶ永遠の前では言えないから心の中だけに留めた。



