「さ、要芽ちゃんも落ち着いたことだし……今後のことを話しましょうか」
場所をリビングに変えて、春花さんはクッキーとオレンジジュースを出してくれた。
人目も気にせずネコのオウちゃんとじゃれまくってたから、ちょっと恥ずかしい。
落ちつくためにオレンジジュースを飲みながら「はい」と小さく返事をした。
でもソファーに座ってる私のひざの上にはオウちゃんがいるから、ついついなでてはまたへにゃぁっと顔がゆるんじゃうんだよね。
そんな私の代わりに、隣に座ったリオくんが真面目な様子で話した。
「今後のことって、シゴトのことだよね? 手伝うかどうかはカナメにまかせるって言ってたけど」
「そうだけど、でもやっぱり手伝ってほしいことに変わりはないからさ」
答えたのはちょっと申し訳なさそうな様子の永遠。
頭の後ろをかきながら私を見た。
「とつぜん巻き込んだ状態だから無理言ってるってのはわかってる」
うん、そう言うってことはやっぱり春花さんになにか言われたんだね。
昨日までとスタンスが違うもん。
「でも俺には要芽が必要なんだ。前向きに考えてくれないか?」
「うーん……」
正直なところ迷ってる。
石の声が聞こえるようになって、ディコルに狙われるようになって、守りの強化だって言ってリオくんとオウちゃんを具現化してもらった。
リオくんとオウちゃんとお話ができるようになって嬉しいし、具現化した姿はどっちも素敵だし……そっちは良いことずくしなんだよね。
ただ、ディコルに関してはやっぱり怖いって思っちゃうし……。
場所をリビングに変えて、春花さんはクッキーとオレンジジュースを出してくれた。
人目も気にせずネコのオウちゃんとじゃれまくってたから、ちょっと恥ずかしい。
落ちつくためにオレンジジュースを飲みながら「はい」と小さく返事をした。
でもソファーに座ってる私のひざの上にはオウちゃんがいるから、ついついなでてはまたへにゃぁっと顔がゆるんじゃうんだよね。
そんな私の代わりに、隣に座ったリオくんが真面目な様子で話した。
「今後のことって、シゴトのことだよね? 手伝うかどうかはカナメにまかせるって言ってたけど」
「そうだけど、でもやっぱり手伝ってほしいことに変わりはないからさ」
答えたのはちょっと申し訳なさそうな様子の永遠。
頭の後ろをかきながら私を見た。
「とつぜん巻き込んだ状態だから無理言ってるってのはわかってる」
うん、そう言うってことはやっぱり春花さんになにか言われたんだね。
昨日までとスタンスが違うもん。
「でも俺には要芽が必要なんだ。前向きに考えてくれないか?」
「うーん……」
正直なところ迷ってる。
石の声が聞こえるようになって、ディコルに狙われるようになって、守りの強化だって言ってリオくんとオウちゃんを具現化してもらった。
リオくんとオウちゃんとお話ができるようになって嬉しいし、具現化した姿はどっちも素敵だし……そっちは良いことずくしなんだよね。
ただ、ディコルに関してはやっぱり怖いって思っちゃうし……。