「あはは……そうだね。私もオウちゃんがどんなふうに具現化するのか気になるし」
黒水晶を右ポケットに戻して、私は優しく見守ってくれていた春花さんにオウちゃんを差し出す。
「この子もお願いしていいですか?」
「ええ、もちろんよ。信頼関係が築けているのなら良い護り石になるから」
受け取ってくれた春花さんは、さっそくオウちゃんの指輪を手の中に閉じ込めた。
みんなが見守る中、手の中からオレンジ色の煙が出てくる。
さすがにリオくんみたいな人型にはならないのか、煙は四つ足の動物の姿をとる。
なんの動物かなぁ? ってワクワクしていると、オレンジに近い明るい薄茶色の毛並みが見えた。
三角の耳がふるっと震えて、長いしっぽがゆらりと動く。
「ミャーァ」
石の精として具現化したオウちゃんは、明るい薄茶色の毛並みのネコになっていた。
「へぇ、オウはネコか」
感心するリオくんの隣で、私は思わずプルプルと震える。
ね、ネコ……。
「ミャァォン」
ネコの姿になったオウちゃんは座っている私のひざに頭をこすりつけてきた。
黒水晶を右ポケットに戻して、私は優しく見守ってくれていた春花さんにオウちゃんを差し出す。
「この子もお願いしていいですか?」
「ええ、もちろんよ。信頼関係が築けているのなら良い護り石になるから」
受け取ってくれた春花さんは、さっそくオウちゃんの指輪を手の中に閉じ込めた。
みんなが見守る中、手の中からオレンジ色の煙が出てくる。
さすがにリオくんみたいな人型にはならないのか、煙は四つ足の動物の姿をとる。
なんの動物かなぁ? ってワクワクしていると、オレンジに近い明るい薄茶色の毛並みが見えた。
三角の耳がふるっと震えて、長いしっぽがゆらりと動く。
「ミャーァ」
石の精として具現化したオウちゃんは、明るい薄茶色の毛並みのネコになっていた。
「へぇ、オウはネコか」
感心するリオくんの隣で、私は思わずプルプルと震える。
ね、ネコ……。
「ミャァォン」
ネコの姿になったオウちゃんは座っている私のひざに頭をこすりつけてきた。



