「スイ、いったん戻ってちょうだい」
「ピピッ!」
春香さんの言葉に応えるように鳴いたスイは、尾羽の先から緑色の煙のようになって翡翠に吸い込まれていく。
あまりのことにポカンとしていると、今度は「出て来てちょうだい」とお願いする春香さん。
するとさっきの逆再生のように、彼女の指にスイがまたちょこんと乗った。
「……」
驚きすぎると声が出ないって本当なんだね。
なんて言っていいのかわからないのもあって、私は食い入るようにスイを見ることしかできなかった。
「ピピ!」
石に吸い込まれるところを見ていなければ、やっぱりただの小鳥にしか見えないスイ。
うれしそうに鳴きながらまた私の方へ飛んできたから思わず手を出すと、器用に私の指に止まってくれる。
『わかった? 見ての通りわたしはハルカの護り石の翡翠なの。もとが石だから、こうしてふれれば石の声を聞く人と話せるのよ!』
「あ、そっか。そういうことね」
まだビックリしてるけど、とりあえずスイの言葉が聞こえた理由はわかった。
どおりでリオくんやオウちゃんと同じ感じで声が聞こえたんだ。
「ピピッ!」
春香さんの言葉に応えるように鳴いたスイは、尾羽の先から緑色の煙のようになって翡翠に吸い込まれていく。
あまりのことにポカンとしていると、今度は「出て来てちょうだい」とお願いする春香さん。
するとさっきの逆再生のように、彼女の指にスイがまたちょこんと乗った。
「……」
驚きすぎると声が出ないって本当なんだね。
なんて言っていいのかわからないのもあって、私は食い入るようにスイを見ることしかできなかった。
「ピピ!」
石に吸い込まれるところを見ていなければ、やっぱりただの小鳥にしか見えないスイ。
うれしそうに鳴きながらまた私の方へ飛んできたから思わず手を出すと、器用に私の指に止まってくれる。
『わかった? 見ての通りわたしはハルカの護り石の翡翠なの。もとが石だから、こうしてふれれば石の声を聞く人と話せるのよ!』
「あ、そっか。そういうことね」
まだビックリしてるけど、とりあえずスイの言葉が聞こえた理由はわかった。
どおりでリオくんやオウちゃんと同じ感じで声が聞こえたんだ。



