「ここ、ひいじいちゃんが住んでたんだけど……ひいじいちゃん施設に行くことになってさ。まだ数年しかたってないのにもったいないからって俺たちが住むことになったんだ」
「へぇ」
そういう理由で引っ越してきたんだ。
よくある親の転勤とかって事情じゃなかったんだな、って考えているうちに「入れよ」と家の中に招かれた。
家の中も普通の今どきな家って感じ。
玄関に入ったとたん、奥からパタパタと小走りで若い女性が出てきた。
「あ、いらしゃい。話は聞いてるわ、要芽ちゃん」
永遠と同じこげ茶の髪はフワフワで、ゆるく三つ編みにして前にたらしてる。
優しそうなタレ目に、小さな口元にはホクロがあってちょっとだけ色っぽい。
一瞬お姉さん? って思ったけれど、それにしては年がはなれすぎてる気がする。
ってことはお母さん!?
ウソでしょ!?
うちのお母さんと全然違うんだけど!?
「私は永遠の母で、春花っていうの。さ、どうぞ入って」
「あ、はい。お邪魔します」
自己紹介してくれた春花さんにうながされて、ちょっと緊張しながら靴をぬいだ。
そうして上がろうとしたとき、「ピピィー!」って鳴き声が聞こえた。
「え?」
顔を上げたと同時に、私に向かって綺麗な緑色の小鳥が飛んでくる。
驚いた私は玄関の段差を踏み外して後ろに倒れそうになった。
「へぇ」
そういう理由で引っ越してきたんだ。
よくある親の転勤とかって事情じゃなかったんだな、って考えているうちに「入れよ」と家の中に招かれた。
家の中も普通の今どきな家って感じ。
玄関に入ったとたん、奥からパタパタと小走りで若い女性が出てきた。
「あ、いらしゃい。話は聞いてるわ、要芽ちゃん」
永遠と同じこげ茶の髪はフワフワで、ゆるく三つ編みにして前にたらしてる。
優しそうなタレ目に、小さな口元にはホクロがあってちょっとだけ色っぽい。
一瞬お姉さん? って思ったけれど、それにしては年がはなれすぎてる気がする。
ってことはお母さん!?
ウソでしょ!?
うちのお母さんと全然違うんだけど!?
「私は永遠の母で、春花っていうの。さ、どうぞ入って」
「あ、はい。お邪魔します」
自己紹介してくれた春花さんにうながされて、ちょっと緊張しながら靴をぬいだ。
そうして上がろうとしたとき、「ピピィー!」って鳴き声が聞こえた。
「え?」
顔を上げたと同時に、私に向かって綺麗な緑色の小鳥が飛んでくる。
驚いた私は玄関の段差を踏み外して後ろに倒れそうになった。



