宝石アモル〜呪いを祓う転校生〜

『むー! わたしだってカナメちゃんを助けたいのにー!』

 リオくんが私をしっかり守ってくれて安心したけど、自分も守りたかったってちょっとふてくされてる。

「そう思ってくれただけでも嬉しいよ」

 そう伝えてトパーズをなでたら嬉しそうに『ふふっ』って笑ってた。

 なんかオウちゃんってかわいいな。
 少し甘えん坊みたいなオウちゃんにほっこりする。

 とりあえず攻撃が(はじ)かれた理由を知って、一つ(なぞ)()けた。
 後は永遠くんに聞くしかないよね、って結論づけたところで昼休みになった。

***

「要芽、明日のことなんだけど」
「あ、ごめん! ちょっと永遠くんと話があって。後でね!」

 給食を食べ終えて急いで片づけを終えたら柚乃に声をかけられちゃった。
 でも永遠くんに朝のことを早く聞きたかった私は、断って朝と同じ場所に急いだ。

 朝よりは人が通るかもしれないけれど、少ないのは変わりないから。