宝石アモル〜呪いを祓う転校生〜

「そういえばそいつ、見たことない顔だけどもしかして昨日転校してきたっていう……?」
「え? あ、うん。金剛永遠くんっていうんだ」

 永遠くんを見て疑問に思ったらしい澪音くんの質問に、私は視線を戻して紹介する。

 澪音くん、表情は笑顔だけどなんだか警戒(けいかい)してる?
 誰にでも気さくな澪音くんにしては緊張している感じ。……変なの。

「そういうあんたは? 誰?」

 永遠くんも永遠くんで、なんだかムスッとしてる。

「あ、永遠くん。こっちは三井・ディア・澪音くん。六年生だよ」

 なんとなく間に入った方がいい気がして、私が紹介した。
 でも二人の間の微妙(びみょう)な雰囲気は変わらなくて、なんだかいごこちが悪い。

 もう、二人ともなんなの?