「ひどい、ひどいよ二人とも……」
「――! マズイ!」
ポロポロ泣き出す香ちゃんに、永遠くんが私の手をはなして警戒するように構えた。
なにしてるの? って思っていたら、香ちゃんの胸の辺りから黒いモヤモヤが出てきているのが見える。
「え……? なに、あれ」
黒いモヤは拳くらいのかたまりになって、今度は香ちゃんの手の中に吸い込まれていく。
ううん。手の中っていうか、香ちゃんの持っているストラップの石が吸い込んでる。
あれは……ローズクォーツ?
「なんでこんな小さな石にまでっ!?」
緊迫した様子の永遠くん。
私はなにがなんだか分からなくてただ香ちゃんの様子を見ているだけだった。
ストラップについているローズクォーツに吸い込まれている黒いモヤ。
それが全部石に入りきる前に、今度は石の中からなにかが現れた。
真っ黒な、光を反射しない黒い影。見た目は小鬼とか、小さい悪魔って感じ。
でもその小ささなんて関係なく、その黒さは見ただけで恐怖をかきたてる。
こわくなった私は、さわっていたリオくんをギュッとにぎりしめた。
「――! マズイ!」
ポロポロ泣き出す香ちゃんに、永遠くんが私の手をはなして警戒するように構えた。
なにしてるの? って思っていたら、香ちゃんの胸の辺りから黒いモヤモヤが出てきているのが見える。
「え……? なに、あれ」
黒いモヤは拳くらいのかたまりになって、今度は香ちゃんの手の中に吸い込まれていく。
ううん。手の中っていうか、香ちゃんの持っているストラップの石が吸い込んでる。
あれは……ローズクォーツ?
「なんでこんな小さな石にまでっ!?」
緊迫した様子の永遠くん。
私はなにがなんだか分からなくてただ香ちゃんの様子を見ているだけだった。
ストラップについているローズクォーツに吸い込まれている黒いモヤ。
それが全部石に入りきる前に、今度は石の中からなにかが現れた。
真っ黒な、光を反射しない黒い影。見た目は小鬼とか、小さい悪魔って感じ。
でもその小ささなんて関係なく、その黒さは見ただけで恐怖をかきたてる。
こわくなった私は、さわっていたリオくんをギュッとにぎりしめた。



