「ねえ、あんた私の部屋に勝手に入ったでしょう?」
「は、入ってねぇよ!」
年々可愛げがなくなっていく弟だけど、こうやって問いつめられたときは目がすっごくキョロキョロ動いていたりして誤魔化しきれてないんだよね。
分かりやすすぎて、ある意味素直でおもしろかわいい。
琥珀は絶対ウソをつけないタイプだね。
「ウソつかないの! 宝石図鑑一冊無くなってたし、だまって持って行きそうなのあんたしかいないじゃん」
「なんでこんな早くバレるんだよ!? 最近読んでなさそうなところから取ったのに!」
すぐにボロを出す琥珀。
うん、やっぱり素直だ。
素直すぎてお姉ちゃんちょっと心配だぞ?
「悪かったよ。でもまだ描き写すの途中なんだ。もうちょっと貸してくれよ」
琥珀は絵が上手で、最近は色んなものを模写してる。
宝石の模写のために持って行ったのか。
「わかった。でも終わったらちゃんと返してね」
私はそう言い残して自分の部屋に戻った。
「は、入ってねぇよ!」
年々可愛げがなくなっていく弟だけど、こうやって問いつめられたときは目がすっごくキョロキョロ動いていたりして誤魔化しきれてないんだよね。
分かりやすすぎて、ある意味素直でおもしろかわいい。
琥珀は絶対ウソをつけないタイプだね。
「ウソつかないの! 宝石図鑑一冊無くなってたし、だまって持って行きそうなのあんたしかいないじゃん」
「なんでこんな早くバレるんだよ!? 最近読んでなさそうなところから取ったのに!」
すぐにボロを出す琥珀。
うん、やっぱり素直だ。
素直すぎてお姉ちゃんちょっと心配だぞ?
「悪かったよ。でもまだ描き写すの途中なんだ。もうちょっと貸してくれよ」
琥珀は絵が上手で、最近は色んなものを模写してる。
宝石の模写のために持って行ったのか。
「わかった。でも終わったらちゃんと返してね」
私はそう言い残して自分の部屋に戻った。



