リオくんを軽く両手でつつむようにしていたら、私の中がキレイになっていくような感覚がする。
最後に悪いものを出すように深く息を吐いてからリオくんをさざれ石の上に戻そうとしたら……。
『お帰り、カナメ』
「っ⁉」
今日の図工の時間のときみたいに頭の中に直接声が響いた。
今回は子どもみたいな声で、数時間前に聞こえたものとは違う。
でも周りを見てもやっぱり誰かがいるわけじゃないし。
お帰りって……まるでリオくんが言ったみたい。
まさかね、と思いながら今度こそさざれ石の上に戻すと、今度はとなりに置いてあるトパーズの指輪を手に取った。
「はぁ……綺麗」
こっちは私がお年玉を使って買った宝石。
色々迷ったけれど、一番好きなダイヤモンドは小さいのしか買えないしって誕生石であるトパーズにしたんだ。
トパーズも色や種類によって値段は変わるけど、お店にあった中でこれだ!って思ったものを選んだ。
薄いオレンジ色のトパーズ。
キラキラにカットされた宝石はこれしか持ってない。
お小遣いだけじゃあ他の高い宝石までは買えないし、たくさんの種類が見られるから本の方を買っちゃうんだ。
最後に悪いものを出すように深く息を吐いてからリオくんをさざれ石の上に戻そうとしたら……。
『お帰り、カナメ』
「っ⁉」
今日の図工の時間のときみたいに頭の中に直接声が響いた。
今回は子どもみたいな声で、数時間前に聞こえたものとは違う。
でも周りを見てもやっぱり誰かがいるわけじゃないし。
お帰りって……まるでリオくんが言ったみたい。
まさかね、と思いながら今度こそさざれ石の上に戻すと、今度はとなりに置いてあるトパーズの指輪を手に取った。
「はぁ……綺麗」
こっちは私がお年玉を使って買った宝石。
色々迷ったけれど、一番好きなダイヤモンドは小さいのしか買えないしって誕生石であるトパーズにしたんだ。
トパーズも色や種類によって値段は変わるけど、お店にあった中でこれだ!って思ったものを選んだ。
薄いオレンジ色のトパーズ。
キラキラにカットされた宝石はこれしか持ってない。
お小遣いだけじゃあ他の高い宝石までは買えないし、たくさんの種類が見られるから本の方を買っちゃうんだ。



