「ヴァンパイアって言っても、今まで普通に学校に通ってたんだよ? 絶対に血を吸わなきゃ生きていけないわけじゃない。それに【アダマース】としての役割だって、近くにディコルの気配がある石を見つけたら悪い感情をいただいて次へ回すだけだし」
「え? そうなの?」
今までもこっそり誰かの血を吸ってたのかなとか、【アダマース】に属する者としてバンバン石に呪いをかけまくってるのかと思ったけれど……。
「ん? でも待って、香ちゃんのローズクォーツに呪いをかけたのは澪音くんなんだよね?」
昨日そう言ってたはず。と思い出して聞いてみると。
「ああ、あれは練習だったから」
「練習?」
どういうこと? って続きをうながしたら、澪音くんは「俺はまだ半人前なんだ」って教えてくれた。
「何年も維持できるちゃんとした呪いをかけるには結構練習が必要なんだ」
「ああ、練習だからあんな原石に近い石にディコルを憑けてたんだな?」
澪音くんの説明に私よりも永遠が納得する。
説明を終えた澪音くんは、またニコッと爽やかな笑みを浮かべた。
「そういうわけだから、一応キミらとは敵対関係ではあるものの僕からは大したことできないんだよ」
だからそんなにずっと警戒しなくても大丈夫って笑顔で言われて、うーんと首をひねる。
「え? そうなの?」
今までもこっそり誰かの血を吸ってたのかなとか、【アダマース】に属する者としてバンバン石に呪いをかけまくってるのかと思ったけれど……。
「ん? でも待って、香ちゃんのローズクォーツに呪いをかけたのは澪音くんなんだよね?」
昨日そう言ってたはず。と思い出して聞いてみると。
「ああ、あれは練習だったから」
「練習?」
どういうこと? って続きをうながしたら、澪音くんは「俺はまだ半人前なんだ」って教えてくれた。
「何年も維持できるちゃんとした呪いをかけるには結構練習が必要なんだ」
「ああ、練習だからあんな原石に近い石にディコルを憑けてたんだな?」
澪音くんの説明に私よりも永遠が納得する。
説明を終えた澪音くんは、またニコッと爽やかな笑みを浮かべた。
「そういうわけだから、一応キミらとは敵対関係ではあるものの僕からは大したことできないんだよ」
だからそんなにずっと警戒しなくても大丈夫って笑顔で言われて、うーんと首をひねる。



