存分に柚乃のお母さんのジュエリーコレクションを堪能した翌日。
学校の校門を過ぎたあたりで、永遠ともう一人見知った姿を見つけた。
「あ、かなちゃんおっはよー」
「……」
朝の挨拶をしてくれた彼は爽やかな明るい笑みをこっちに向けている。
朝日に金髪がきらめていた。
……澪音くん、まじでいた!
「……おはよう。てか、本当に学校来たんだね? 昨日あんなことしておいて」
ムスッと不機嫌をあらわにして文句を口にする。
すると先に澪音くんにつっかかっていたらしい永遠が大きく声を上げた。
「だよな!? 俺も今文句言ってたところでさ」
「文句っていうか言いがかりも入ってただろ? 学校に来たのはかなちゃんの血が目当てなんだろ、とか」
「え? 違うの?」
昨日の出来事を思い返せばそんな理由なのかもって私も思ったけど、違うんだ?
「もー、かなちゃんまで……」
ガクンと頭ごと肩を落とした澪音くんは、少しふてくされるように説明した。
学校の校門を過ぎたあたりで、永遠ともう一人見知った姿を見つけた。
「あ、かなちゃんおっはよー」
「……」
朝の挨拶をしてくれた彼は爽やかな明るい笑みをこっちに向けている。
朝日に金髪がきらめていた。
……澪音くん、まじでいた!
「……おはよう。てか、本当に学校来たんだね? 昨日あんなことしておいて」
ムスッと不機嫌をあらわにして文句を口にする。
すると先に澪音くんにつっかかっていたらしい永遠が大きく声を上げた。
「だよな!? 俺も今文句言ってたところでさ」
「文句っていうか言いがかりも入ってただろ? 学校に来たのはかなちゃんの血が目当てなんだろ、とか」
「え? 違うの?」
昨日の出来事を思い返せばそんな理由なのかもって私も思ったけど、違うんだ?
「もー、かなちゃんまで……」
ガクンと頭ごと肩を落とした澪音くんは、少しふてくされるように説明した。