澪音くんの顔が私の首に近づいてきて、もう少しでかみつかれるというとき。
私はすぅっと息を吸って声を上げた。
「オウちゃん! 出てきて!」
『わかった!』
頭の中にオウちゃんの声が響くのと同時に、オレンジ色の煙がポケットから出てきてオウちゃんが具現化した。
「ニャァー!」
「え? ね、ねこぉ!?」
オウちゃんが猫の姿で現れたとたん顔色を変える澪音くん。
青ざめて、私から離れた。
そう、澪音くんは猫が苦手なんだ。
前に学校敷地内に入ってきた猫をみんなが可愛いって言ってる中、澪音くんは怖がって近づかなかった。
私はアレルギーだから近づけなくて、離れた所から澪音くんと見てたんだ。
澪音くんもアレルギーなの? って聞いたら、小さいころに引っかかれてから怖くなっちゃったんだって言ってたよね。
ちゃんと覚えてたんだから!
「ひっ! く、くるなぁ!」
涙目で後退りする澪音くんにオウちゃんは飛びつく。
ちょっとかわいそうだけど、でもこっちだって澪音くんが私の血が目的で近づいて来たんだって知って、それなりにショックだったんだから! おあいこだよ!
私はすぅっと息を吸って声を上げた。
「オウちゃん! 出てきて!」
『わかった!』
頭の中にオウちゃんの声が響くのと同時に、オレンジ色の煙がポケットから出てきてオウちゃんが具現化した。
「ニャァー!」
「え? ね、ねこぉ!?」
オウちゃんが猫の姿で現れたとたん顔色を変える澪音くん。
青ざめて、私から離れた。
そう、澪音くんは猫が苦手なんだ。
前に学校敷地内に入ってきた猫をみんなが可愛いって言ってる中、澪音くんは怖がって近づかなかった。
私はアレルギーだから近づけなくて、離れた所から澪音くんと見てたんだ。
澪音くんもアレルギーなの? って聞いたら、小さいころに引っかかれてから怖くなっちゃったんだって言ってたよね。
ちゃんと覚えてたんだから!
「ひっ! く、くるなぁ!」
涙目で後退りする澪音くんにオウちゃんは飛びつく。
ちょっとかわいそうだけど、でもこっちだって澪音くんが私の血が目的で近づいて来たんだって知って、それなりにショックだったんだから! おあいこだよ!



