入道の宮につづいてお亡くなりになった式部卿の宮には、斎院の姫君がいらっしゃる。斎院とは、賀茂神社で神様にお仕えする役職のこと。父宮がお亡くなりになったので、姫君はその役職をお下りになった。
源氏の君とはいとこ同士で、お若いころからたまに文通をなさっている。かつて源氏の君は朝顔の花を添えて手紙をお送りになった。だからこの姫君のことは朝顔の君とお呼びいたしましょう。
朝顔の君は源氏の君の浮気心をご存じだから、恋人になるおつもりはない。源氏の君は姫君に何度もお見舞いの手紙をお送りになる。しかし打ちとけた返事はいただけない。直接お訪ねしようと思い立たれた。
姫君の実家の宮邸には、亡き父宮の妹宮も住んでいらっしゃる。
「私の叔母にあたる宮ですが、頼りになさっていた兄宮を亡くされてこれまで以上に寂しくお過ごしでしょうから、お見舞いに伺おうと思います」
紫の上にそう言い訳してお出かけになる。
宮邸はあっという間に荒れてしまった感じがして、悲しくひっそりとしていた。
源氏の君とはいとこ同士で、お若いころからたまに文通をなさっている。かつて源氏の君は朝顔の花を添えて手紙をお送りになった。だからこの姫君のことは朝顔の君とお呼びいたしましょう。
朝顔の君は源氏の君の浮気心をご存じだから、恋人になるおつもりはない。源氏の君は姫君に何度もお見舞いの手紙をお送りになる。しかし打ちとけた返事はいただけない。直接お訪ねしようと思い立たれた。
姫君の実家の宮邸には、亡き父宮の妹宮も住んでいらっしゃる。
「私の叔母にあたる宮ですが、頼りになさっていた兄宮を亡くされてこれまで以上に寂しくお過ごしでしょうから、お見舞いに伺おうと思います」
紫の上にそう言い訳してお出かけになる。
宮邸はあっという間に荒れてしまった感じがして、悲しくひっそりとしていた。



