源氏(げんじ)の君(きみ)は、明石(あかし)の君(きみ)のお屋敷だけにずっといらっしゃるわけにはいかない。 その日は嵯峨(さが)のお寺へ行かれた。 僧侶(そうりょ)たちに、いろいろな仏教(ぶっきょう)の行事を行うよう指示なさって、お寺や仏像(ぶつぞう)の飾(かざ)りつけなどを具体的にお命じになる。 月が明るく出てから明石の君のところへお戻りになった。