二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

教室の中は薄暗い。



突然霊気が俺たちの足元をすり抜けた。



「きゃっ」



小さく悲鳴を上げる莉子。



その瞬間、目の前から血を垂らしたろくろ首が現れた。



「ぎゃーーー!」



莉子が悲鳴を上げて俺の後ろに隠れる。



そして俺の背中をドンドンと叩いた。



「このまま走って進もう!?」



でも、それからも莉子の受難は続く…。



ガイコツが突然倒れてきたり、口裂け女が出てきたり…。



まあ半分以上は作り物だったけど、本物と信じてる莉子は余計怖かったらしい。



半泣きでゴールした。



俺は、その様子を見てつい吹き出した。



「なっ…んで笑ってるの…? こんなに怖かったのに…」

「だってあんなに威勢よく入って行ったのにめっちゃ怖がるんだもん! だから言ったじゃん、怖いよって」

「だって~…」



半泣きのままの莉子に俺は笑いが止まらない。



莉子はお化け屋敷から離れるように足早に立ち去った。



俺は追いかけて隣にならんだ。



でもやっぱり距離は開けられる…。



「ねえ…莉子、なんでさっきから距離開けてんの? 俺が男だから?」

「いや、違くて…」



莉子の顔を見ると、うろたえてる顔。



莉子が気まずそうに顔を逸らしながら言った。



「だって…蘭くんあたしと周るなんて本当は嫌でしょ…?」

「えっ…」



俺は莉子の言葉にちょっと衝撃。



そんな風に思わせてたんだ…。



いや、そりゃそうか…。



俺がずっと悪い態度取ってたし…。