二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「あ、蘭と莉子! 来てくれてありがと」

「来たか」



惺音ちゃんと煌くんが俺たちに気が付いてくれた。



「惺音ちゃん、衣装可愛いね!」



莉子が言った。



「そ、そう…?」



照れてる惺音ちゃんは最高にかわいい。



それから席に案内されて、しばらく待って出されたのはアフタヌーンティー。



「すごーい、本格的!」

「異世界の味をお楽しみください」



決まってるセリフなのか惺音ちゃんはそう言って俺たちのところから離れて行った。



食べてみると、これは確かに異世界の味…。



というか妖の世界にしかない材料使ってる…。



ずりぃ~…。



なんでもありじゃん!



っていう俺らも、妖術使った演劇してたか…。



莉子は初めて食べる味にびっくりしてる。



「こんな不思議な味食べたことない! なんだろう…外国の材料使ってるのかな…」

「違うよ、それ、妖の世界の材料」



俺がそう言うと目を丸くして目の前のケーキを見てる。



コロコロ変わる表情は見ていて面白くはある…。



それから食べ終わったので惺音ちゃんと煌くんに挨拶をして教室を出た。



適当にその辺を歩く。



「あ、あたし、これ入ってみたい!」



莉子が指さしたのはお化け屋敷。



「いいけど怖いよ、多分。本物の妖怪とか出てくるんじゃない」

「きょ、興味ある…」



莉子って肝座ってるのかな。



普通、前に妖怪であんな怖い思いしてるんだから嫌がると思うんだけど…。



とにかく入ってみることにした。



莉子は『興味ある』と言いながら体を縮めて怖そうにしてる。