二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「莉子」



俺は莉子に声をかける。



俺を見た莉子はほっとした顔をした。



「ねえ、俺らの店寄ってってよ!」



客引きのお兄さんはそう言って莉子の腕を強引に引いてる。



俺はお兄さんの腕を握った。




「?」



俺の方を見るお兄さんに、笑顔を向けて、俺はその手を強く握った。



「いっ…」



苦痛に歪む顔。



莉子の腕からお兄さんの手が離れた。



「強引な客引きはしないよう先生から注意あったよね?」



笑顔のままそう言って莉子の背中を押して莉子と一緒に先に進んだ。



「あ、ありがとう…」

「いーえ。莉子に何かあったら惺音ちゃんに怒られるからね」



そんな莉子は若干俺から間を取って歩いてる。



俺が男なの気にしてるのかな…。



前も夜道に2人で歩いてるとき落ち着かなそうだったし…。



まあいいや。



俺は莉子に聞く。



「どっか行きたいところある?」

「惺音ちゃんたちのクラス行きたい!」

「いいよ、俺もまだ行けてないんだ」



というわけで2人で惺音ちゃんたちのクラスに来た。



着いた教室は『異世界喫茶』の名前にふさわしく、なんだか怪しい雰囲気。



っていうか妖すぎる…。



こんなんあり?



莉子は雰囲気に圧倒されてる。



「こ、これ全員妖…」

「そうだよ。っていうか他のクラスも全部そうだけどね」

「本物を見ると迫力が…」



中に入ると、その迫力のある雰囲気はもっと増した。



「わっ、人魚だっ。綺麗…」

「ウフフ…。いらっしゃいませ」



あれ、この人魚、惺音ちゃんに意地悪なこと言う子じゃなかったっけ…。


こんな大人しい感じ?