二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「改めて言うけど、俺はお前に惺音を譲る気はない。惺音のことを振り向かせたいとも思ってる」

「…」

「だからお前もそのつもりでいろ」

「でもそれじゃ…俺たちはどうなるの?」

「どうもならねえよ。今も今後もずっと一緒。だって最初からそういう始まりだったじゃねえか。少なからず俺もお前のことは家族だってそう思ってる。惺音の方がもっとそう。あいつもお前と一緒で家族を求めてたからな。お前が不安になるほど俺たちの繋がりはもうそんな簡単なものじゃないと俺は思うけどな」



俺がそう言うと、涙目の蘭は目を大きく開いた。



それから静かにうなずく。



「じゃあ…正々堂々、俺が惺音ちゃんのこと奪ってもいい…?」

「奪えるものならな」

「それでも家族でいてくれる?」



俺は仕方なくうなずいた。



蘭に惺音を取られるなんて考えたくもねえけど。



もしそうなったとしても、きっと俺たちは“家族”のままでいられると思う。



それだけ俺も、今のこの俺たちの関係を気に入っていた。