二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「今日、惺音ちゃんと手つないでた」

「そうだな」

「惺音ちゃんがいいって言ったの?」



そう言う蘭は落ち着かない目をしている。



それがずっと引っかかってたのか…。



「教えねえ」

「なんで…」

「悔しければお前も何か行動してみろよ」

「俺は…そんな単純なこと言ってるんじゃない」



蘭は若干涙目で。



そんな蘭にぎょっとする俺。



「初めてできた家族を俺は守りたいの!」



蘭は泣きながら叫んだ。



「惺音ちゃんのことが大好きで、そりゃ俺だって惺音ちゃんとどうにかなりたいって思ってるよ。だけど…だから、さっき2人が手つないでるの見てかなり動揺した。でもそれは嫉妬だけじゃない、2人がどうかなったら俺はどうなるのかって…その不安もあった」



泣きながらそう言う蘭。



俺はそんな蘭になんだか妙に納得した。



そうか…。




蘭はずっと俺たちの“家族”という枠組みを大事にしてきた。



それが壊れるのを恐れてたのか…。