二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

その日、食堂で夕食を食べ終えた俺たちは、いつも通り居間でくつろごうかと移動しようとしていた。



そのとき、「煌くん」と蘭に呼び止められた。



「なんだよ」

「ちょっと俺の部屋来て」



いつになく真剣な顔をした蘭。



惺音と莉子が不思議そうに蘭を見てる。



「蘭、何の用?」



惺音が怪訝そうに蘭に聞いた。



「惺音ちゃんには…関係ない」



珍しく惺音に冷たく言う蘭に、惺音は驚いたよう。



「そう…」



寂しそうにそう言った。



惺音にそんな顔させるなよ…。



その有無を言わせぬ蘭の雰囲気に、俺は渋々蘭の部屋まで着いて行った。



蘭の部屋は広々としているが服がその辺に散らばってる。



ったく…。



「なんの用だよ、ほんとに」



俺はそう言いながら散らばった服を集めてたたんで蘭の机の上にひとまとめに置いた。



机の上には、今日撮った写真がさっそく印刷して飾ってあった。



「煌くんって面倒見良いよね」



蘭が俺のそばに来て言う。



「お前がだらしないんだよ」



その言葉に蘭が笑った。



それから俺に言った。



「俺、煌くんのこと好きだよ」

「はあ…?」



突然の蘭の告白に、俺は意味の分からない顔。



急になんだ…?



「でも、惺音ちゃんのことはもっと好き」

「…」

「煌くんが惺音ちゃんのこと好きなのももちろん知ってるよ」

「なにが言いたい?」



俺は蘭のことを軽くにらんだ。



俺も蘭も惺音のことが好きなのは言わずともお互いとっくに知ってるはず。



今更なにがしたいんだ。



俺は惺音を蘭に譲る気はない。