二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

蘭はそれから惺音の両手を取った。



「惺音ちゃん、衣装めっちゃ可愛いね!」

「あ、あたしより蘭の衣装の方が似合ってんじゃん!」

「照れちゃって~。かわいいんだから~」



そう言ってから蘭は自分のスマホをその辺にいるクラスの奴に渡した。



「俺と惺音ちゃん、一緒に撮って」



はあ~?



そんなん俺が許すわけないだろ!



俺は間に入ろうとする。



「煌くん邪魔!」

「うるせえ! どさくさに紛れてツーショット撮ろうとすんな!」

「どさくさに紛れてたのは煌くんでしょ! このスケベ狐!」



俺たちの喧嘩に惺音は呆れた顔。



「3人で撮ればいいでしょ」

「やだ!」

「もう~…ほら、撮るよ」



そう言って俺たちの腕を片方ずつ引っ張ってピースした。



スマホを渡された奴は苦笑いしながら「はい、チーズ」と言って撮る。



出来上がった写真は…。



俺と蘭が睨み合ってる中央で笑顔の惺音がピースしてるというなんともシュールな画像だった。



それでも惺音は嬉しそうだった。



「3人で写真撮るの初めてだね」

「そうだな…」



その言葉に蘭も嬉しそうで。



改めてその写真を見た。



俺たちらしいと言えば俺たちらしいかもしれない。



そしてその日の文化祭を終えて、俺たちは家に帰った。