二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

蘭と別れてそれぞれの教室に入った。



そして、ホームルームも終え、今日の学園祭スタート!



あたしたちはみんな元の妖の姿に戻る。



そして衣装は英国貴族風の洋装なの!



あたしの着る服は、ローズゴールドでレースの裾が広がったドレスにつばの広い帽子。



帽子とスカートには細工がしてあって、耳と尻尾が出る部分には穴を開けてある。



衣装係の子が「尻尾が9本もあるから開けるの大変」と言っていた。



それに…。



髪をまとめるのに、煌からもらった簪を差してる。



ほ、欲しかったやつだからね!



煌からもらったからじゃなくて、欲しかったやつだから!



更衣室で着替えて教室に戻ると男子たちももう着替え終わっていて教室はイングリッシュな雰囲気。



煌を見ると、丈の短いウェストコートが体格の良い煌の身体をきゅっと締めててすごく似合ってる…。



思わず見とれていると、煌があたしに気が付いてこっちに寄ってきた。



あたしは咄嗟に目を逸らす。



煌はにやにやしてる。



「なに? 見惚れてた?」

「そ、そんなわけないでしょ!」

「お前も似合うな。馬子にも衣裳って感じ?」

「ちょっと!」



あたしが怒って煌の腕をパンチしようとすると、それを軽々と受け止めて煌はハハッと笑った。



「うそうそ。すげえ可愛い。さすがだな」

「ちょっ…」



真っ赤になるあたしに構わずに、煌はあたしの帽子から出てる耳を面白そうに触ってる。



触られてドキドキしてしまうのはあたしの心臓で…。



「や、やめて」



そう言って力なく煌の腕を外した。