二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「煌くんの暴力狐!」



そう言って頭を押さえてうずくまる。



「お前が悪い」

「そ、そうだよ!」



あたしはそう言いながら煌の顔をチラッと横目で見る。



この前からあたしはなんだか煌と普通に接せている気がしない。



なんか緊張しちゃうの…。



煌があたしの視線に気が付いてあたしのことを「なに?」と見た。



「なっ、なんでもない!」

「あっそ」



自分でもわけわかんない…。



煌に緊張するって何!?



あたしは(あるじ)だよ!?



気にしない気にしない…。



そんなこんなで学園祭当日がやってきた。



中学生のときも学園祭もどきみたいなのはあったけど、こういうちゃんとした学園祭は初めて。



今までだったらこんなイベントごとも友達がいないから何も楽しくなかったけど、今年は煌も蘭もいる。



らしくもなく朝からちょっと浮かれてるあたし…。



登校途中の道でつまずいて転びそうになった。



「っと…」



左右から煌と蘭に腕を引っ張られ転ばずに済んだ。



「ハハ…」



あたしは苦笑い。



恥ずかしい…。



そして学校に着いた。



「すげー!!」



いつもと違う学校の様子に歓声をあげるのは蘭。



装飾はもちろん、あちこちから吹奏楽部の練習やバンドなんかの色んな音が聞こえる。



「じゃあ俺14時から出番だから絶対見に来てね!」

「はいはい、頑張って」