二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

≪俺がいなくて寂しかっただろ≫

≪そ、そんなこと言ってる場合!? 菖蒲さんは!?≫

≪ほら、否定しない≫

≪…っ≫



煌は意地悪げにあたしに笑う。



≪母さんは昨日なんとか息吹き返した。俺もあと1日様子見たらそっち戻るから≫

≪そんな…もっとゆっくりして行けばいいのに≫

≪俺の役目はお前の神使だから。何より俺がお前の側にいたい≫

≪ば…馬鹿じゃないの…≫

≪あははっ。じゃあ…お前の眠りを邪魔しても悪いからそろそろな≫



煌がそう言ってあたしから離れた。



なんとなく名残惜しさを感じてしまうあたし…。



≪寂しそうだな≫

≪そんなことない!≫



あたしは反射的に言い返す。



≪まあせいぜい寂しがってな≫



そう言ってだんだんと煌の姿は薄くなって行った。



あたしはそのまま目が覚める。



煌が…あたしに会いに来た…。



それはなんだかあたしを不思議に温かい気持ちにさせた。



なんだろう、胸の奥がムズムズする…。



これは…嬉しいって感情に近いのかな…。



温かいのになんだか泣きそうな不思議な気分…。



あたしは初めてのその感情に戸惑いながら、もう一度眠りについた。