二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「やったー、終わった!」



蘭が学校終わりに伸びをしてる。



「出来はどう?」

「めっちゃ出来た! 来年は惺音ちゃんと同じクラスになれちゃうよ~」



そう言って蘭がピースサインをあたしに向けた。



「せっかく試験終わったしまたケーキバイキング行きたい!」

「いいよ」



蘭の提案に3人でケーキバイキングに行くことになった。



莉子は今日はバイトだし。



久々3人で過ごすのも悪くない。



あたしたちはケーキバイキングで夕方までたっぷり時間を使って楽しんでから屋敷に帰った。



「お腹パンパン…」

「俺夕飯少しでいいわ…」

「あたしも…」



なんて話しながら屋敷に入ると、なんと、蓮麻が渋い顔をして屋敷に控えていた。



煌がびっくりした顔をして蓮麻近寄る。



「親父! どうした…?」

「何度も電話したんだが」



その言葉に煌がスマホを見ると、確かに蓮麻からの着信がいくつも入ってる。



菖蒲(あやめ)が…」

「母さんが? どうした?」

「百合の瘴気毒に襲われ、明日あさっての命かもしれない…」



蓮麻が沈痛の面持ちでそう言う。



その言葉に、あたしたちは愕然とした。



妖の世界の百合は、その香りに妖力が含まれると言われていて、観賞用としても妖力の源としても愛でられてるけど、稀に瘴気の毒を孕むことがある。



その毒は大小さまざまだけど、命を脅かすほどなのは珍しい…。



「今医者が毒抜きをしてくれてるところだが…持つかどうか…。最期になる前に顔を見せてやってくれ」



蓮麻がそう言って煌を見据えた。



煌は困惑した顔。