二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「蘭、人間もあたしたちと変わらないよ。それどころか共通点だってたくさんある」

「共通点…」

「あたしも蘭も家族がいなかったでしょ。莉子も同じ。莉子の気持ちは蘭だって分かるでしょ? あたしは莉子とだったら分かり合えると思ったから莉子を受け入れたの」



蘭は口をとがらせながら大きく息を吸って吐いた。



それから渋々と何度かうなずいた。



「分かってくれた?」

「分かっ…た…」

「莉子のこと受け入れてくれる?」

「それは分からないけど…努力する」



あたしは笑顔を見せた。



それから蘭の頭を撫でる。



蘭は少し嬉しそうに笑った。



「ありがと、蘭」

「でも守るのは惺音ちゃんただ一人だよ?」

「あたしの神使だからね」



それからあたしたちは立ち上がって部屋に戻った。



部屋では煌と莉子が真面目に机に向かってて。



煌がこっちを向いて不機嫌そうに「遅い」とつぶやいた。



あたしは苦笑しながら煌の隣の自分の席に座る。



煌がじっとあたしを見た。



「な、なに…」

「なんの話してた?」

「別に…内緒」

「ああ?」



煌の不機嫌がより一層強まった。



蘭が煌を煽るように「2人だけの内緒の話だよーん」と言った。



煌はイライラマックスって感じ。



あたしはどうしたらいいか分からなくて戸惑い…。



莉子だけは面白そうに笑ってた。



それから毎日あたしたちは試験勉強を頑張って。



蘭も前よりは莉子と話してくれるようになった。



あたしも妖力がないのに慣れて来て。



落とした消しゴムはたまに妖力で拾おうとしちゃうけどね。



そして試験は無事終了!