二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

というわけで、居間に集まって莉子も合わせて試験勉強をすることになった。



蘭の隣に座った莉子が興味深そうに蘭の教科書を見てる。



「妖の学校って言っても、あたしたちとやってること変わらないんだね」

「別に…」



蘭がそっけなく答える。



も~…。



「あと妖の力の使い方とか妖の歴史や道徳、一般常識の授業とかもほかにあるよ」


あたしが莉子に横から教えてあげた。



「へえ~、じゃああたしたちよりやること多いんだ…。大変…」

「子供のときからやってたからそんな大変って感覚はないよ。蘭は一気に詰め込んで大変かもだけど…」

「蘭くんは高校からなの?」

「そうなの。ね?」



蘭の方を見るけどそっぽを向いてる。



あたしはため息をつく。



「蘭、ちょっとこっち来な」



そう言って蘭を引いて部屋から出た。



「なあに? みんなのところから抜け出して、俺と2人きりになりたかったの?」



そうやってニコニコと言う蘭に、あたしは頭からチョップした。



「いたあ~っ」



そう言ってうずくまる蘭。



変なこと言うからだよ!



あたしは蘭に視線を合わせた。



「なんで莉子のことそんなに嫌がるの?」



あたしは蘭に聞く。



蘭は頭を押さえながらあたしのことをじっと見た。



そして、あたしの肩に腕を回してあたしを引き寄せて口をとがらせる。



「だって~…」

「なに?」

「俺は3人で家族だと思ってたんだもん…。人間のこともよく知らないし…今更一人増えるなんて…」



そう言って顔を下げた。



あたしはそんな蘭の顔を上げさせた。