二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

惺音ちゃんが莉子を見た。



「莉子、申し訳ないけど、今から家に帰ってそのまま煌と入れ替わって煌をこの屋敷に戻してくれる?」

「わ、分かった…!」

「あ、莉子は方向音痴だったね…蘭も着いて行ってあげて」



その言葉に俺はすぐに席を立った。



莉子の手を取ってすぐに屋敷を出た。



屋敷から出ると、莉子は驚いた顔。



「ここが惺音ちゃんのお家なの…?」

「そうだよ」

「あたしが昔から憧れてた家が惺音ちゃんの家だったなんて…」



なんか感動してる…。



でも時間がない!



俺は莉子を小脇に抱えて空中を飛んで莉子の施設まで急いだ。



「ま、待ってっ…。こ、怖いっ…」

「ごめん、我慢して」



莉子の施設に着いたときには莉子の目はぐるぐる。



それでもなんとか着いた…。



「じゃあ…またね、もう会うこともないかもしれないけど…。巻き込んでごめん」

「ううん、面白い経験だった…。こちらこそご迷惑おかけしてごめんね…」



その言葉で莉子と別れた。



しばらく外で待つと、煌くんが現れた。



煌くんと急いで屋敷に戻る。



惺音ちゃんはもう着物に着替えて準備万端だった。



「来たね。行くよ!」

「ま、待って、俺たちも着替えたい…」

「早くして!」



はいはい…。



惺音ちゃんに急かされながら俺たちも急いで準備をして、屋敷の庭に出た。



そしてすぐに妖の世界に行くと、車を出して衛府まで向かった。



2回目の衛府までの道のりは重い…。



惺音ちゃんにどんな処罰が下るのか…。



俺が守り切れなかったせいで…。



俺がうつむいていると、惺音ちゃんに肩をポンポンと叩かれた。



その方向を見ると、頬に刺さる惺音ちゃんの指。