二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

≪あの~…≫



この仕打ちに納得できない俺。



莉子は申し訳なさそうにする。



「ご、ごめんね! 明日の朝見つかったら大変だから…」



俺はじとっとした目で莉子を見るけど、この鳥の姿じゃどこまで伝わったか…。



しぶしぶその場に腰を下ろした俺。



莉子は「シャッター下ろさなきゃ…」と窓際に行った。



そして、窓を開けたそのとき…。



「ひっ…」



莉子の言葉にならない悲鳴が聞こえた。



一ツ目!?



俺は瞬時に姿を元に戻して莉子のところにトン、と飛び降りた。



そして莉子の手を引いて後ろ手に隠す。



窓のすぐ外には…やっぱり一ツ目がいた。



一ツ目は、目はよく見えていないようだけど、莉子の匂いに反応して部屋の中に入ってこようとする。



俺は急いで窓を閉めようとしたけど、あっちの方が素早い…。



あっという間に部屋に入られてしまった。



惺音ちゃんに迷惑が行くからできるだけお守りは使いたくない。



だからそうするには逃げるしかないんだけど…。



部屋から出ようとした。



そのとき、部屋の外から人が歩く気配。



今ここで俺と一緒に出て見咎められでもしたら、言い訳してる間に莉子が食われる…。



くそ、俺が直接手を出せればいいのに…。



とりあえず外の人をやり過ごすか…。



俺は莉子のことを壁際に押し付けて両手でガードした。



一ツ目はそれでも莉子に向かって突進してくる。



ガッと俺に衝撃が走った。



背中を殴られている。



それでも俺は莉子から離れない。



その瞬間…。



一ツ目が俺を片腕で反対の壁際に投げた。



すっげえ力…。



そして、一ツ目は莉子に触れようとして…。



「莉子っ」



瞬間、白い光が一ツ目を包んだ。



≪ギャーーーーー≫



一ツ目の鋭い悲鳴が上がって、一ツ目は…霧散した。



お守りの効力で…一ツ目は消滅した。



惺音ちゃん…ごめん…。



守り切れなかった…。



莉子は呆然とした顔で一ツ目が消えたところを見ていた。



そしてその場にへたり込む。



そして、莉子はその場で気絶した。