二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

和音が、あたしの後ろにいる煌たちに気が付いた。



それから2人をじっと見る。



煌たちは和音の豪快な雰囲気に圧倒されてるみたい。



「なんだこの男たち、お前のボーイフレンド?」

「なっ…違うよ! あたしの神使になった煌と青蘭!」

「神使かー! お前もそんな歳なんだなー!」



そう言ってあたしの頭をわしゃわしゃと嬉しそうに撫でる。



あたしは髪の毛がボサボサ…。



「蘭、櫛ちょうだい」

「はいっ!」



あたしは蘭から受け取った櫛で黙って髪の毛を整える。



和音はそんなことおかまいなしだ。



後ろの神使たちを見ながら「イケメン揃いだな~」と口にする。



それから興味深そうに煌たちに近づいた。



「狐のお前、名前は?」

「白牙煌です」

「白牙っていや母さんとこの神使の息子か!」

「はい…」

「なるほどなー、親子二代に渡っての神使ってわけね」



次に蘭を見る。



「そっちは…鸞か。珍しいな」

「鳳青蘭で~す」

「なんで鸞なんかが惺音の神使に?」

「惺音ちゃんが好きだから?」



ちょっ…。



あまりの直球の言葉にあたしは真っ赤。



慌てて、

「違うでしょ! 人間の世界で暮らしたかったからでしょ!」

と訂正した。



煌もなんか蘭のこと叩いてるし…。



もう~…信じらんない!



でも和音は楽しそうに大声で笑ってる。



あたしの気も知らないで…。



「お前らに小遣いやる」

「小遣い? 和音、お金なんて持ってないでしょ」

「それより良いものやる。手出せ」



そう言って、出したあたしたちの手の上に一つずつ赤い木の実を乗せた。