二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「はい、ここが桐ケ谷女子高校だよ」

「ありがとうございます!」



15分くらい歩いてようやく着いた目的地。



莉子はあたしたちに頭を下げてお礼を言った。



蘭は人助けができて嬉しそうだ。



「本当に助かりました!」

「まあまあ、お礼ならここの惺音ちゃんに言ってよ。俺らのご主人様だからさ」



蘭が余計なことを言う。



「ご主人様…? なんですか、そういうプレイ…?」

「違う!」



あたしは即座に否定する。



蘭のバカ!



莉子はもう一度あたしに頭を下げた。



それから顔を上げて、「あれっ?」と不思議そうな顔であたしをじっと見た。



それから蘭の顔もじーっと見る。



「なに?」

「やっ、べつに!」



そのとき、あたしが「はっくしゅん!」と思い切りくしゃみをした。



やば…。



耳とか出たかな…。



莉子が目を丸くしてあたしを見てから、頭を振った。



「あ、風邪ですか? 大丈夫…?」

「まあね…。じゃあね」

「あ、はい! また!」



絶対見られた…。



まあいいか、もう会わないし…。



あたしたちは莉子に別れを告げて帰り道をたどった。



「じゃ、和音のところに行こう」

「まだ行くつもりだったのか…」

「それどころかこっちの道の方が和音の祠に近いからラッキーって感じだよ」



あたしは2人を連れて和音の祠がある山の麓に向かった。