二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

そして…誕生日当日。



その日は学校もないお休みの日。



あたしは、誰にも祝われないという現実を突きつけられたくなくて、お昼になってもなかなか部屋から出られない。



お腹すいた…。



そのとき、あたしの部屋にノックがされた。



「具合でも悪いのか?」



煌の声…。



「部屋から出たくなくて…」



あたしは答える。



「出たくない?」



煌の怪訝な声が聞こえた。



と思った瞬間、部屋のドアががちゃっと開き、煌が勝手に入ってきた。



「ちょっと!」

「なんだ、元気そうじゃん」



そう言って煌があたしを無理やり部屋から連れ出した。



その瞬間…。



パン!とクラッカーの弾ける音がした。



「えっ…?」

「お誕生日おめでとうございます!」



笑顔の煌と蘭、それに屋敷中の従業員の皆…。



「どういう…こと?」

「九尾狐は勘が鋭いって言ってたのはどこのどいつだよ」



煌がニヤニヤしながらあたしに言った。



「誕生日おめでと」



そう言ってあたしの頭を撫でた。



その言葉に、すべてを理解したあたしは、気が付いたら泣いてて。



人前で泣くなんてあり得ない!



でもそれは止まらない…。



「惺音ちゃん泣かないで。ほら、誕生日プレゼントだよ」



そう言って蘭があたしに花束と小さい箱を渡した。



箱を開けると、水色の小さい石が付いたネックレス。



「その石はアパタイトって言ってね、『絆』とか『信頼』『友愛』っていう意味だよ。俺と煌くんで選んだんだ~」



あたしはそれを聞いてさらに泣いて。



あたし、こんなに愛されてる…。



それが分かって、とてつもなく嬉しかった。