二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない

「やば、見られたかな」



蘭も気づいたみたいで上を見ながら言う。



「早く立ち去ろ!」



2人で中庭から逃げた。



煌のところに行くと、煌が腕を組んであたしたちを待ってた。



怒ってる…。



「ごめ~んね?」



あたしがそう言っても無視…。



「無視することないじゃん!」

「どんだけ心配したと思ってんだよ。瘴気のこともあったし、何かあったんじゃなねえかと…って…ん?」



煌があたしの顔を見ながら何かに気が付いてあたしの顎を掴んだ。



「な、なに…」

「なんか顔色悪くね?」

「ああ…ちょっとね…」



あたしたちはさっき起きたことを説明した。



「だから瘴気がなくなってるわけね…。歩けるか?」



煌があたしの顔をじっと見ながら聞く。



「うん、一応」

「一応ってなんだよ。倒れられても困るからおぶってやる」

「や、やめてよ、恥ずかしい!」



蘭はあたしと煌のやり取りを白々しい顔で見てる…。



「煌くんスケベだから俺がおぶる!」

「蘭まで! やめてよ!」



それから結局揉めに揉め、揉めた結果疲れ切ったあたしはなぜか煌のおんぶで帰る羽目に…。



はあ…。



道行く人の目が痛いわ…。



それから無事に家に着き、過保護な神使たちによってたっぷり看病を受けた。



恥ずかしいから妖丹100個くらい飲んで完全体になりたいよ…。



だけど…愛情を感じてちょっと嬉しかったのは秘密。



あたしは嬉しい気持ちを隠すように早めに眠りについた。